December 21, 2008

Harry Pottere and the Deathly Hallow

 読み終えてからだいぶ日がたってしまったんですが、年内になんとかアップしたかったので遅ればせながら書いてます。

 最終話なのでめくるめくストーリー展開を期待したのですが、想像していたようなものではありませんでした。むしろ悶々としたシーンが多くてまどろっこしいというのかすっきりしないというのか・・・まあ、ハリーはこの話をもって少年を脱皮するわけですから、あのまどろっこしさはいわば大人になるための成長過程なのかなとも思います。

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November 17, 2006

Gaspard et Lisa au Japon

Gaspard et Lisa au Japon

 ガスパールとリサがやってきた、ヤアヤアヤア!って気分です。
22作目にしていよいよ日本上陸です。なんだかほんとうに二人が日本へ来てくれたみたいで、とっても嬉しい。

 リサ一家とガスパールは日本へやってきました。ガスパールはよくリサ一家といっしょにいろんなところへ出かけてますが、日本まで連れてきてくれるなんてリサの家はお金持ちですね。それとも日本の某パン会社が招待してくれたのかしら?

 一行が観光した処はどうやら京都のようです。外国の人からみた最も日本的な日本はやはり京都なんでしょうね。シャワー付きトイレにはしゃいだり、箸の使い方に奮闘したり、畳の部屋の布団を喜んだりと日本を堪能します。リサたちを案内してくれるフクシマさんという方が白いシャツに黒いズボン、めがねをかけてデジカメを手にした絵に描いたような日本人なのも面白いです。

 日本人なら誰でも修学旅行などで一度は行ったであろう名所がいくつか出てきて、ご当地ならではの楽しみ方ができます。

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October 28, 2006

The Lion, the Witch and the Wardrobe

 映画が公開されて書店に洋書が出まわった頃この本を買いました。途中まで読んでしばらく投げてましたがDVD見る前にひととおり読んでしまおうと続きをやっと今日読み終えました。

 私は日本語を読むスピードは割りと速いのですが、英語だとそうもいきません。スピードが遅い分細かい部分まで目に入ってしまうみたいです。今回はストーリーよりも(既に承知しているので)風景描写や子どもたちのキャラクターが鮮明に写りました。

 まずルーシーは子どもらしく素直でストレート。女の子っぽい姉のスーザンに比べて勇敢で決断力もある。
 
 次に、別の意味で子どもらしいエドマンド。彼がいなかったらこの話もさほど面白くはなかったでしょう。彼のずる賢い行動のため悲劇が悲劇を生むのですが、なんたって子ども、ターキッシュ・ディライトが食べたくて魔女の口車に乗ってしまうんでうから憎めないですよね。成人したエドモンドは物静かで公正な若者になるようです。子ども時代の苦い経験が大きな教訓になっているのでしょう。

 ピーターは熱血少年。最年長としての責任感もあるのですが、時に熱くなりすぎるところも。ある意味計算高いエドモンドと比べ、彼は単純明快。男の子らしい男の子です。

 私はこれまでスーザンは4人の中で一番印象に残ってなかったのですが、今回ずいぶんこ彼女のキャラが際立ちました。成人してからは「やさしいスーザン」と呼ばれるように最も思いやりがあり沈着冷静。慎重すぎる感もあります。魔女との戦いの後、エドモンドのためにアスランがどんな犠牲を払ったのかエドモンドに伝えるべきだと言うルーシーに、そんなことを話したらエドが一番傷つくと妹をたしなめる姿がとても心に残りました。こちらの世界で博士がスーザンのことを "My Lady"というのも印象的です。

 風景描写も実に鮮明です。子どもの頃読んだ時よりも植物の名前や野の鳥の種類を知識として知っている分楽しめた気がします。そしてナルニアといえばやはり雪景色。私の中では「雪の女王」「森は生きている」と並んで 雪景色三大物語と勝手に銘打っておりました。ところが今回なぜか雪の風景よりも雪が解けて春になっていく様が非常に印象に残ったのです。雪が溶け、木々の緑や草花が顔を出し、春の息吹が感じられる希望が写しだされていくようでした。

 この話は、子どもの読み物にしてはやはり重たい。ハリー・ポッターのように読みながらわくわくして続きが読みたくなるのとは違い、読み終わった後、ずしりと何かがのしかかってくるような物語です

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April 26, 2006

Lisa a des poux (リサしらみがはえる)

Lisa_a_des_poux

 ガスパールとリサシリーズの最新刊です。洋書といえども絵本というのは便利なもので、ことばが全部わからなくてもたいていのことは絵を見れば理解できてしまう。ところが今回はそうはいかなかった。絵を見ただけではシチュエーションがよく理解できない。それで、まずタイトルの poux を辞書で引いてみた。そしたらなんとシラミ

 不思議なことにタイトルがわかっただけでもストーリーの半分ぐらいは理解できてしまった。絵本、いえ物語におけるキーワードの役割の大きさを感じた。逆に言えばキーワードを押さえてさえいれば語学力がつたなくても外国語の本は読める、ということですね。それでも、このシリーズの他の作品に比べて今回は辞書を引く回数は多かったようです。

 あらすじはこんな感じですーーーーー
   
 ガスパールとリサが通っている学校ではシラミが話題にのぼり、誰がシラミがはえたなんて噂が飛び交い、みんなは自分は絶対シラミはない、シラミが生えるなんて不潔だ・・・なんて話し合っていました。学校から保護者へ子ども達の頭を調べるよう通達もでます。

 さて、家に帰ったリサちゃん、さあ大変。なんと頭にシラミの卵がついていた!!おかあさんにゴシゴシ頭を洗ってもらいました。

 翌日 学校でリサのいつにない変化に気づいたガスパールは「たいしたことない」と言って慰めます。ところがおしゃべりなベルティーュに感づかれてしまい、みんなにバラされ笑われてしまいます。挙句ベルティーュはクラスじゅうの子を自分の誕生パーティーに招待しますが、リサだけ仲間はずれに・・・・

 勝気なリサちゃんも今回はちょっと泣いちゃいます。でも決してジメジメしない、いつものポップなガス・リサワールド全開です。これまでにないストーリー展開で、これから先のシリーズがますます楽しみになりました。

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December 26, 2005

le noel du loup(狼のクリスマス・プレゼント)

 le_noel_du_loup

 フランス語の専門書店、飯田橋の欧明社で購入しました。絵の感じがなんともユーモラスなのとなんとなく読めそうな文章だったので買ってみたのですが、読んでみていったいどのように理解したらいいのか途方にくれてしまいました。あらすじはこんな風です。

 雪が降ってるクリスマスの夜、お腹をすかせた狼が食べ物を求めてさまよい歩いてました。狼はもう何日も食べていなーのでおそろしくお腹がぺこぺこでした。

 すると枯れ枝の上に小鳥が止まっていました。狼はパクリと一口で食べてしまいました。でも小鳥だけでは空腹は直りません。

 しばらく歩くと雪の中で枯れ木を食べている羊を見つけました。狼は二口でパクリパクリと食べてしまいました。でも、狼の空腹は直りません。

 またしばらく行くと今度は子豚を見つけました。ところが身の危険を察した子豚は逃げ出しました。必死に追う狼。子豚は狼の入れない穴の中に逃げ隠れます。狼は穴の外で待ち伏せしますが、寒さで凍えて今にも死にそうになります。かわいそうに思った子豚は狼のために焚き火を作り暖めてあげます。おかげで狼は助かり子豚にお礼を言います。その直後、パクリパクリパクリと三口で子豚を平らげてしまいます。

 そのあと、狼は激しい腹痛に教われ死んでしまいます。狼の魂は天に上って行きました。そこには小鳥と羊と子豚がいました。みんなで大きなモミの木を囲んでクリスマスを祝いました。

 ベルギーの出版社から出ている本で、どうやら民話のようです。それにしても、なんだかすっきりしない話です。特に子豚のシーン。助けてくれた恩人をその場で食べちゃうとはどういうこと?

 天は人(生物)の上に人(生物)を創らず・・・という訳で喰ったものも喰われたものもあの世ではみんな同じだよ。といいたかったのかしら?
 
 あるいは原題の「狼のクリスマス・プレゼント」という意味から察して、マッチ売りの少女の3本のマッチみたいに死に際の狼に幸福な幻想を(おそらく神様が)プレゼントしてくれたのか?そもそも雪の中に小鳥や羊がいる事の方が不自然なわけで・・・・

 いずれどこかでこの話に出会ったら追求してみようと思います、。

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December 09, 2005

RUNAWAY BUNNY

 “GOOD NIGHT MOON”と同じMargaret Wise Brown と Clement Hurd のコンビによる絵本です。日本語を読んでから記事を書こうと思っていたのですが、なかなか日本語版に出会えません。まあ、難しい英語じゃないので洋書だけでもじゅうぶん楽しめますが・・・

 子ウサギは遠くへ行ってしまいたくなります。おかあさんのいないところへ・・・すかさずおかあさんウサギは
 「それならママは追いかけるわ、あなたは私の可愛い坊やだから」ときりかえします。
すると子ウサギは「ママが追いかけてくるなら、ボクはおさかなになって遠くへ泳いで行っちゃうよ」
今度はおかあさんウサギが「あなたがおさかなになるなら、ママは漁師になってあなたを捕まえるわ」

         じゃあ、ボクは・・・・・になる
         だったらママは・・・・になる

 母と子の他愛もないことばの掛け合いです。ある時期の子どもって、しつこいくらいにこんなことばのやり取りを求めてきます。疲れている時これをやられると結構しんどいですが、余裕のある時はなんとも楽しいひとときになります。あくまでも仮定なので、どんなふうにも話がふくらみます。

 この絵本はカラーとモノクロの絵が交互に繰り返されます。モノクロは子ウサギとおかあさんウサギのことばを表現したもの。そしてカラーはそれを更に色付けして発展させたもの。カラーの頁のありえない想像の絵がなんとも面白く、またどこか母の執念を感じさせもします。

 “GOODNIGHT MOON”の精密な絵と比べるとやや荒削りな感じです。ただ、さすがに同じ作者だけあって空想中の家の壁に“GOODNIGHT MOON”と同じ絵が飾られています。また、“GOODNIGHT MOON”の家の壁にも、この話のサカナになった子ウサギと漁師になったおかあさんウサギの絵が飾られています。


 
 

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December 04, 2005

The Twelve Days of Cristmas

 12月に入るや否や街はクリスマス・モード。ツリーや電飾の飾りがチカチカ点灯し、あちこちからクリスマス・ソングが流れてきます。個人的に好きなナンバーはマイケル・ジャクソンの「ママがサンタにキスをした」と「サンタが町にやってきた」毎年あの2曲を聞くと、彼はやっぱり天才だなと思います。少なくとも子どもの頃は。

 今回紹介する絵本は、定番クリスマス・ソング「クリスマスの12日」をそのまま絵本にしたもの。

 クリスマスの1日目、恋人が私にくれた、洋ナシの木にとまるヤマウズラ

 クリスマスの2日目、恋人が私にくれた、2羽のキジバトと
                         洋ナシの木にとまるヤマウズラ

 クリスマスの3日目、恋人が私にくれた、3羽のフランス雌鳥と
                         2羽のキジバトと
                         洋ナシの木にとまるヤマウズラ

 という具合に日を追う毎に新しいプレゼントが追加され、しまもプレゼントの数が増えていきます。クリスマスの定番ゲームに、この歌の替え歌を1日ずつ作っていく記憶力ゲームがあります。

 「クリスマスの12日」の絵本は数多く存在しますが、私の一押しはDorothee Duntzeさんの手によるもの。絵が素敵なのも勿論ですが、頁をめくる毎に大きく真中に新しいプレゼント、背景の中にそれまでに贈られたプレゼントが潜んでいてそれを「ウォーリーを探せ」みたいに見つけ出すのがすごく面白い!

 背景に隠れている絵もそのままの形で描かれている場合もあれば、象徴するものに代わってる場合もあります。ヤマウズラは洋ナシ、キジバトはバラの花という風に・・・・いつまででも眺めていられる絵本です。


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November 27, 2005

Gaspard Et Lisa au Musee

 フランス語の勉強にと思って買ってみたら ガスパール&リサ・ワールドにはまってしまって現在居間の本棚にこのシリーズがずらっと並んでいます。

 シリーズの名前は ”LES CATASTROPHES de Gaspard et Lisa”(ガスパールとリサの大惨事)
日常的な子どものイタズラや遊び。それから起こる失敗やハプニング。毎回”CATASTROPHE!”と叫ぶのですが、日本語訳では「ひゃー、たいへん!」とか 「うぁー、たいへん!」と訳されています。フランス語に対してあれこれ突っ込める程の語学力はないのですが、もっと大げさに叫んでいるんじゃないか・・・って気がします。うぁ!一世一代の大惨事!!くらいに。

 実際の内容は大惨事って程のことはないのですが、それに初めて遭遇した子どものあたふたした雰囲気がこのシリーズの主題のようです。この「ガスパールとリサの博物館」も遠足で行った博物館で自分たちが”珍しい生き物”になって、あたかも博物館に陳列された剥製に成りすましてみんなの笑いを誘います。友達から受けたのをいい気になって剥製に成りすましているうちに、周りに誰もいなくなり、館内は暗くなって閉館時刻に。あわててみんなを探すふたり。こういう時、子どもはとっても不安ですよね。

 内容はどれも、そういった日常の何てことないハプニングなんですが、このシリーズの最大の魅力は絵。おそらく油絵で描かれたと思われる筆のあたたかみのあるタッチ。飽きずにいつまでも眺めていられそうです。

 ガスパールとリサを私は最初犬だと思っていたのですが、どうも犬ではないようです。その証拠に他の刊では犬の散歩のアルバイトをしたり、犬を飼ったりしています。ウサギだと思っていた人もいるようですが、もちろんウサギでもないようです。人間の子どもと一緒に学校へ行って人間と同じような生活をしています。でも人間でもないようです。

 最近、小林聡美さんのパンのCMに白い犬らしきものが出ています。あれがリサです。

 


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October 01, 2005

Harry Potter and Half Blood Prince

 やっと読み終わりました。前作は途中で放り投げてしまって、日本語版発売の直前にあわてて読みました。それから比べれば今回はページ数も少なく読みやすかったようです。

 今回怪しげな行動をするのは、ハリーの仲間ではなくマルフォイ。これまで逆境で育ってきたハリーと、お坊ちゃま育ちのマルフォイでは人生経験で一歩ハリーがリードしていた。ハリーの側が余裕をもった態度で臨んでいた。ところが、父親が逮捕され、マルフォイの何かが変わった。自立心が芽生えたのか、ゆとりが見られる。むしろハリーのほうに焦りが感じられる。

 「ハリーもハーマイオニーも恋人とキスしたりしてるのに、あなただけはいつまでも11歳の子どものままなのよ」
妹のジニーに、そんなこと言われたロンも、もう子どもではないようです。皆お年頃なのか、誰かと誰かがくっついたり、誰かが誰かにやきもち妬いたりと忙しい。4話、5話と続いたあの緊張感はどこへ行ったの?と思うくらい比較的平和な学園ドラマが繰り広げられます。

 ところが終盤に入って様相が変化します。もっとも印象的なのは、ハリーが夜の湖に行くシーン。とても幻想的に描かれているのですが・・・・かなり怖い。後でハリーがまるで悪夢のようだったと思い返しています。その後、ホグワーツ全体、いや魔法界全体を深い悲しみが覆います。ただ、暗い結末の中に2組のカップルが細い、けれども鮮明な希望の光を投げかけてくれるのが救いです。

 ハリーをとりまく人々も変化が見られます。もとから友達のようなハグリッドは別として、教師陣が彼をとても頼りにしているのです。一番驚いたのはマゴナガル先生が彼を’ハリー’と呼ぶシーン。生徒にではなく、まるで同士のように。マゴナガル先生が現役の学生をファースト・ネームで呼んだ事はこれまでなかったと思います。

 6話はハリーの話であると同時に、ヴォルデモードの話でもあります。彼の生い立ちや過去が次々と明かされていきます。彼や彼の母親に対して同情を感じる事もなくはないのですが、私が最も気の毒に思うのは彼の父親。少年トム・リドルが父親を憎む気持ちはわからなくもないが、成人して優秀な魔法使いになった彼が、父親こそが最大の被害者であるとなぜわからないのだろう?その辺が彼の最大の弱点なのかもしれない。

 このシリーズ、面白くてすらすら読めたのは4話くらいまでです。5話あたりから正直ダレました。それでも、ここまくると8合目まで山を登った気分です。もう少しだからがんばっちゃおう・・・と。ただ、それだけじゃなく続きが読みたくなるような気に相変わらずさせてくれてます。

 

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September 19, 2005

Guri and Gura~想定外のおおきなたまご

 ぐりとぐらの英語版を読みました。タイトルは"GURI and GURA-THE GIANT EGG" 最初に「ぐりとぐら」を出版したときは、中川:大村姉妹もこんなに人気が出てシリーズ化するとは思ってなかったのではないでしょうか。英語版は最初からシリーズを意識してか、THE GIANT EGG がメイン・タイトルになっています。

 ぐりとぐらは森にクリやどんぐりを拾いに行きます。それは彼らにとっては日常的ないつもの事。ところが通り道沿いにドカッと横たわるおおきなたまご。ふたりがこれまでに見たことのないくらいの大きさ。家に持ち帰る事も出来ない。それならとその場で料理する事にしたものの、たまごの殻が素手で割れない。フライパンは大きすぎてリュックに入らない。それなら引きずっていく。ふたは転がしていく。

 予想外のものにぶつかった度に、ひとつひとつ解決していくぐりとぐら。生きていく喜びは想像を越えたものに出会う事。そしてそれを消化していく事。出会うものすべてが想定の範囲内になってしまったら、さぞやつまらない人生でしょうね。

 以前このブログの中でこだわった‘カステラ’は'sponge cake'と訳されていました。原作者の意図を汲んだようですね。他にも英語ではこう表現するんだ、といろいろ発見があり、絵本は語学のいい教材である事を再確認しました。


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