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February 20, 2009

ゆきがやんだら~母と子の蜜月時代

 以前紹介した ぼく、おかあさんのこと・・・  と同じ酒井駒子さんの絵本です。酒井さんの絵は日本の絵本作家によくあるかわい過ぎる絵じゃなくて、どこか影があるというのか、寂しげなムードが漂います。それになんとなく日本人離れしています。あれ以来酒井さんの絵本にはまってしまって本屋さんで目にすると、つい手にとってしまいます。

 「ぼく、おかあさんのこと・・・」と同じようにウサギの男の子が主人公です。
ある日ウサギの子が目を覚ますとママがゆっくり寝ていていいと言います。雪が降ったため園がお休みになったんです。男の子は飛び起きて外にでようとすると、ママは風邪を引くからダメと言います。雪がやんだら、外に出てもいいと言ってくれました。夜になってもなかなか雪はやみません。雪のため飛行機が飛ばなくなりパパも帰って来られなくなりました。

  ママとボクふたりきりみたいだ、せかいじゅうに

 この子どもらしい自然な倒置がなんともいいです。ふたりきりで晩御飯を食べ、そろそろ寝ようとした頃、気がつくと雪はやんでいます。男の子はママに外で遊ばせてほしいとおねだりします。ママは「少しだけよ」とゆるしてくれます。そしてママとふたりで雪の上を歩いたり雪だんごを作って遊びます。

 テレビも点いているし、隣近所の家々はみな普通に生活しているのに、雪の日ってなぜ静かで厳かです。ウサギの子じゃないけど、時間が止まってしまったような感覚に陥りますね。

 

 私の二人の子どもは年齢差が4歳あります。年が近いほうが子ども同士で遊べるのでいいんでしょうが、私的にはこの年齢差はよかったと思ってます。上の子が完全に赤ちゃんでなくなってから下の子ができたので、育児の苦労が少なかったのもありますが、下の子が生まれるまでの4年間上の子と二人きりの時間をもてたことが今にしてみたらとてもよかったと感じています。

 パパが会社に行ってしまうと上の娘と二人きりで何をするでもなく過ごす時間。「Sとママの蜜月時代」と私はよく言ってました。実は私は他人から「おかあさん」と呼ばれるのが大嫌いです。「おかあさんは、こうあれねばならない」的な価値観を押し付けられるのもうんざりです。子育て中はお母さん同士仲良くするといい・・・と公園デビューも試みましたが、馴染めず公園デビューしそこねてしまいました。下の子の時は最初から全くよその親子と係わろうとしませんでした。無理に付き合って逆にストレスをためるんだったらやらないほうがいいと今でも思ってます。

 おかあさん同士の付き合いは今でも苦手ですが、子どもと二人きりで向き合うことは特にストレスも感じなかったし大好きでした。ほんとうに恋人といるみたいで楽しかったです。娘が幼稚園に上がると、今度は下の息子と二人、「Nとママの蜜月時代」が始まりました。ところが、下の子との蜜月時代ってなかなか終わらない・・・というかいつまでも「ママの可愛い坊や」なんです。

 せかいじゅうにふたりきりの時間。ボクもなんとなくシアワセなんだけど、ママもなんとなくシアワセ・・・そんな母と子の蜜月時代を堪能できる一冊でした。


 

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