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August 11, 2007

ルピナスさん ちいさなおばあさんの話

 またまた素敵な絵本と出会いました。バーバラ・クーニーというと ちいさなモミの木 や しらゆきべにばら などモノクロトーンに何か効き色をプラスしたようなシンプルな絵が思い浮かびますが、この絵本の絵はカラフルで色彩がとてもきれいです。

 あるところにルピナスさんと呼ばれるちいさなおばあさんがいました。はじめからおばあさんだったわけじゃありません。ルピナスさんことアリスは少女時代は海辺の家におじいさんと暮らしていました。おじいさんは自分で行った海外のいろんな国の話をしてくれました。アリスは大きくなったら自分も外国へ行ってみると、年をとったら海の近くの家に住むとおじいさんに誓います。そこでおじいさんは世界をきれいにするために何かしなさいと言います。

 大人になったアリスことミス・ランフィスは図書館で働きます。図書館で世界中のいろいろな情報を得たミス・ランフィスは世界中のあちこちに旅にでます。南の国から一年中雪が降っているような国まで。ミステリーハンターの竹内海南江ちゃんやなるほどザワールドの益田由美さんのように、もっと古くは兼高カオルさんのように世界中を駆け回ります。

 やがて年をとったミス・ランフィスは海の近くの家に住みます。家のまわりに、町のいたるところにルピナスの花を植えてみんなからルピナスさんと呼ばれるようになります。ちなみにこれがルピナス。表紙を開くと目に飛び込んでくる花がとっても印象的です。ルピナスは別名昇り藤と言うそうです。私の実家の家紋が昇り藤だったように思います。ただ同じ花だかどうかはわかりません。

 ルピナスさんは世界を飛び回る昔風に言うと翔んでる女。なのに最後はひっそりと花を植えて過ごす。その静と動の対比が面白い。

 この本の語り手はアリスという少女。ルピナスさんは彼女の大叔母にあたります。アリスはルピナスさんと同じように世界のいろんな国に行くと海の近くの家に住むといいます。そしてルピナスさんはおじいさんと同じ言葉を彼女に伝えます。アリスは具体的にどうするかはまだわからないけど、いつか必ず世界をきれいにするために何かすると決意します。

 おじいさんもルピナスさんも世界を見聞していろんな恩恵を授かったのでしょう。いただくだけじゃなくお返しもする。人生 give & take だなと思いました。

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Comments

このお話は、なんだか花にかこまれた生活をしているターシャ・テューダーさんを思い起こします。
そして、ターシャさんのDVDの中で、グラハム・ベルがポケットにルピナスの種を入れて街中に蒔いて歩いた というエピソードを聞いたとき、ルピナスさんのお話を思い起こしました。
世界をきれいにするためにターシャさんがしたことは。。。
彼女をめざしてガーデニングを始めた人が増えたという影響を与えたことでしょうか。
アリスはいったい何をしたのでしょうね~

Posted by: noel | August 15, 2007 at 12:11 AM

ちいさいアリスが何をするかはわからないけど、きっと何かしてくれるでしょう。
歴史は繰り返すっていうけど、子どもって何気に親と同じような人生を歩んですまうんですね。おじいさんとルピナスさん、ルピナスさんとアリスは直接の親子ではないけど、こういう身近にいいお手本がいる子ってしあわせだなと思います。
ただ私がとっても残念に思うのはルピナスさんは世界を飛び回って充実した生活をおくれたでしょうけど、自分の家庭は持てなかった。両方手にすることはやはり難しいことなのでしょうか?

Posted by: ぴぐもん | August 15, 2007 at 10:57 AM

ぴぐもんさん、本当ですね。
家庭を持たなかったら、もっといろんな事ができたのに・・・と思う一方、子孫が残っていく ということも、とても大事な気がします。
特に出産をする女性にとって、家庭をはぐくむことと仕事を続けることは、とても大変なこと。
中には、どちらもやってのける人もいますが。
最近の開き直りは、子供を産んだだけで、それだけで充分自分の仕事はした・・・みたいな・・・
あとは、自分の事をしたい なんて・・
でも、いづれにせよ お金かかるよね~

Posted by: noel | August 15, 2007 at 05:36 PM

どっちもやってのける人、理想ですね。ただnoelさんのコメント
>最近の開き直りは、子供を産んだだけで、それだけで充分自分の仕事はした・・・みたいな・・・
あとは、自分の事をしたい なんて・・

ちょっと自分のことを云われているみたいでドキっとしました(笑)

子どもがいなかったらエグゼクティヴになれたかというと、それは違う気がします。子どもがいてもいなくてもそれはその人の力量なんでしょうから。

私の周りの「負け犬」の友達をみていると、せっかくフリーなんだからやりたいこといろいろやってるのか、というと家庭に縛られていないというだけで既婚者とあまり変わらない淡々とした毎日をおくっている人多いです。私もその立場だったらそうなっていたかもしれません。

この絵本、読んだときからnoelさんの好きそうなお話だなと思いました。ルピナスさんみたいにnoelさんもせっせとお花を増やしていってください。

Posted by: ぴぐもん | August 18, 2007 at 09:24 PM

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