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June 12, 2007

長靴をはいた猫~元祖:よいしょの男

 赤ずきんや眠れる森の美女と並ぶペローの代表的童話。今回馬場のぼるさんの絵本を見て今までにない気分を味わいました。絵がほのぼのとしているせいでしょうか?以前テレビドラマで放送されていた稲垣吾郎ちゃんのよいしょの男を連想してしまいました。もちろん、よいしょの男の何倍もこの猫のほうが抜け目ないんですが・・・

 よいしょの男にしても、ブスの瞳に恋してるにしても吾郎ちゃんが演じるからなんかかわいらしいキャラクターになっているんだけど、あれをどってことない普通の人がやっていたら、結構嫌味な奴になっちゃうんじゃないかと思います。このお話にしたって姿形の可愛らしい猫がやっているからこそ人々の好感がもてるのであって、あれを〈末息子の友達=人間〉という設定にしちゃったらイメージ下がるんじゃないでしょうか。そういう意味で民話のなかの動物の役割って重要だと気づかされました。

 もうひとり、思い出した人物がいます。日本を代表するよいしょの男、成り上がり者のカリスマ、木下藤吉郎=後の豊臣秀吉です。藤吉郎のあだ名はサルですが、馬場のぼるさんの描くネコサル同様おべっか使いも根回しも上手い策略家。しかもなんか憎めない。

 猫の策略により王様に助けられたカラバ公爵(末息子)は、王様の馬車に同乗します。先回りした猫は近隣の農民にここはカラバ公爵さまの領土だと言えと脅かします。農民としたところで猫なんかが恐いわけありません。後ろからやって来る王様が恐いのです。この辺り、上手く虎の威を借りた猫の抜け目なさですね。

 そんなわけでこの絵本、今までと違ったながぐつをはいたネコが楽しめます。ただ文章そのものは澁澤龍彦さんの本が、なじんでいるせいか、やっぱりいいですね。よかったら両方読み比べてみてください。

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Comments

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