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December 11, 2006

ちいさなもみのき~緑萌える希望

 ほんとに久しぶりに絵本を買ってしまいました。我が家にはもう絵本を読むような子どももいないし、絵本はもっぱら図書館で借りるか本屋で立ち読みをすると決まっていました。たまに自分の勉強用と称して洋書絵本を買うことならまあ、ありますが、日本語の絵本を買ったのは本当に何年ぶりでしょう。しかも衝動買い。

 衝動買いしてしまった要因のひとつは中に歌の楽譜があったこと。主人公の男の子とともだちが歌うキャロルなんですが、最初の歌は音符の読めないわたしでも『もみの木』の歌であることはわかりました。残りのふたつがどんな歌なのか知りたくなってしまったのです。家に帰ってピアノで音をとってみたら、どちらも知らない曲でした。

 もうひとつの要因は作者がマーガレット・ワイズ・ブラウンだったこと。間違いない作家ですよね。そして絵もとっても素敵でした。バーバラ・クルーニーという名前はどこかで聞いたような気がして調べてみたら以前記事を書いた『しらゆき べにばら』のイラストを描いた方でした。

 白、黒、グレーのモノトーンで構成された絵に緑色が上手く調和しています。所々に使われた赤がスパイスのように絵を引き締めています。ほんとうに緑色が効いています。もみの木の緑、木々の緑、原っぱの緑、男の子のベッドやテーブルに使われている緑、そして歌を歌う子ども達がまるで緑色の光に包まれているようです。

 私は好きな色をひとつ選ぶとしたらズバリ緑が好きなんですが、どちらかといえば深緑とかオリーブ・グリーン、モスグリーンなどの暗めの緑が好きなんです。この絵本で使われている緑は明るい黄緑に近いライト・グリーン。もみの木の葉の色までライト・グリーンです。

 森のはずれに1本のちいさな もみの木 がありました。仲間からぽつんと離れて立っていました。ある冬の日ひとりの男の人が もみの木 の根っこを掘り起こし担いで行きました。待っていたのは足の歩けない男の子。 もみの木 は冬中男の子と過ごしました。春になるとお父さんは もみの木 を元の場所に戻しました。次の冬、また もみの木 は男の子の家に運ばれ一緒に冬を過ごしました。そして、3年目の冬、いつまでたっても もみの木 は迎えにきてもらえません。なんだか寂しい気分でいると、あの足の悪かった男の子が友達と一緒に歩いて もみの木 のところまでやってきてくれたのです。

 クリスマスツリーにもみの木が使われるのはモミが常緑樹だからといわれてます。寒い冬にも枯れずに緑を保っている姿は安心と希望を与えてくれます。

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