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October 28, 2006

The Lion, the Witch and the Wardrobe

 映画が公開されて書店に洋書が出まわった頃この本を買いました。途中まで読んでしばらく投げてましたがDVD見る前にひととおり読んでしまおうと続きをやっと今日読み終えました。

 私は日本語を読むスピードは割りと速いのですが、英語だとそうもいきません。スピードが遅い分細かい部分まで目に入ってしまうみたいです。今回はストーリーよりも(既に承知しているので)風景描写や子どもたちのキャラクターが鮮明に写りました。

 まずルーシーは子どもらしく素直でストレート。女の子っぽい姉のスーザンに比べて勇敢で決断力もある。
 
 次に、別の意味で子どもらしいエドマンド。彼がいなかったらこの話もさほど面白くはなかったでしょう。彼のずる賢い行動のため悲劇が悲劇を生むのですが、なんたって子ども、ターキッシュ・ディライトが食べたくて魔女の口車に乗ってしまうんでうから憎めないですよね。成人したエドモンドは物静かで公正な若者になるようです。子ども時代の苦い経験が大きな教訓になっているのでしょう。

 ピーターは熱血少年。最年長としての責任感もあるのですが、時に熱くなりすぎるところも。ある意味計算高いエドモンドと比べ、彼は単純明快。男の子らしい男の子です。

 私はこれまでスーザンは4人の中で一番印象に残ってなかったのですが、今回ずいぶんこ彼女のキャラが際立ちました。成人してからは「やさしいスーザン」と呼ばれるように最も思いやりがあり沈着冷静。慎重すぎる感もあります。魔女との戦いの後、エドモンドのためにアスランがどんな犠牲を払ったのかエドモンドに伝えるべきだと言うルーシーに、そんなことを話したらエドが一番傷つくと妹をたしなめる姿がとても心に残りました。こちらの世界で博士がスーザンのことを "My Lady"というのも印象的です。

 風景描写も実に鮮明です。子どもの頃読んだ時よりも植物の名前や野の鳥の種類を知識として知っている分楽しめた気がします。そしてナルニアといえばやはり雪景色。私の中では「雪の女王」「森は生きている」と並んで 雪景色三大物語と勝手に銘打っておりました。ところが今回なぜか雪の風景よりも雪が解けて春になっていく様が非常に印象に残ったのです。雪が溶け、木々の緑や草花が顔を出し、春の息吹が感じられる希望が写しだされていくようでした。

 この話は、子どもの読み物にしてはやはり重たい。ハリー・ポッターのように読みながらわくわくして続きが読みたくなるのとは違い、読み終わった後、ずしりと何かがのしかかってくるような物語です

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