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July 20, 2006

うんちっち~あまのじゃくとのつき合い方

 ワールド・カップが終わってもう巷の気分は夏の高校野球になびいてますが、ワールド・カップのブラジル代表選手にカカ(Kaka)っていうちょっとかっこいい人がいましたね。テレビであの人が話題になるとなんか笑ってしまいました。特別にファンっていうわけでもないんですが・・・実はフランス語でカカ(caca)というとうんちのことなんですよ。

 この絵本の原作はフランス語の専門雑誌で紹介されていたので知っていましたが、日本語版がまさかPHPから出るとは思ってもいなかった。PHPというと なんかお堅いイメージがあるのに、こんなふざけた(?)タイトルの本出すなんて。

 何を聞かれても「うんちっち」としか言わないうさぎの子がいました。朝起きてから寝るまで話すことばは「うんちっち」だけ。ある日オオカミに出会い「お前を食べるぞ」と問いかけられても、やっぱり答えは「うんちっち」。オオカミにパクリと食べられてしまいます。

 ところが、今度はオオカミがなにか話そうとすると、出てくることばは「うんちっち」。病気にでもなったんじゃないかとオオカミは医者にかかります。実は、その医者は食べられたうさぎの子のお父さん。おなかの中に我が子がいると気づいて助け出します。うさぎの子はオオカミのおなかの中で無事生きていました。「わたしのうんちっち!」と叫んだおとうさんに、うさぎの子は「ボクの名前はうんちっちじゃないよ」と普通に話します。うさぎの子は普通に話すようになりました。ところが・・・・

 やっぱりちょっとふざけてますが、なかなか面白い話です。ただ、何かのレビューにトイレトレーニングの一環として「うんち」ということばを発する大切さ云々・・・とあったのが何かおかしい気がした。この本はそういう意味合いで作られていないと思うし、お話に教訓めいたものを求めるべきじゃない。

 こどもは素直なもの・・・とは100パーセント言い切れません。ひねくれた子もいれば、このうさぎの子みたいにあまじのじゃくな子もいます。この子、相当なあまのじゃくですよね。原作者のステファニーさんも相当なあまのじゃくみたいです。そんなあまのじゃくな子は周りの人が訝っているのが面白いのです。もし、誰かがその子の あまのじゃくワールド に同調しちゃったら、途端につまらなくなってしまうんです。おとうさんがうさぎの子のことを思わず「うんちっち」と呼んでしまったばっかりに、彼はもうつまらない。

 うさぎの子のおとうさんやおかあさんが、特別彼の言動に腹をたてたり叱ったりせず、飽きるまで好きにさせておく。そんな粋な親心が垣間見られた一冊です。


 

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Posted by: brave Frontier cheats | December 10, 2014 at 11:10 AM

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