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July 15, 2006

からすのパンやさん~しあわせが香る絵本

 小学生の頃 「おたのしみ会」というのがあって数人のグループで演奏や手品を披露したり寸劇を発表したりした。「おたのしみ会」の開催が決まると、まずグループを作り、グループごとに何を発表するのか決める。放課後は誰かの家に集まって「おたのしみ会」の練習までやる。

 見ている側としてもパフォーマンスする側としても、お芝居をやるのが一番面白かった記憶がある。4年生の時、「ずっこけパン屋」というお芝居をやった。ストーリーはすっかり忘れてしまったが、タイトルのとおりずっこけたパン屋の話でドタバタギャグだったと思う。画用紙にクレヨンでいろいろなパンを描いてはさみで切ったものを配膳台の上に並べパン屋に見立てた。その画用紙のパンがとてもおいしそうと好評を得た。

 話は遡って幼稚園の頃、今みたいに園給食はなく、それぞれおかあさんがつくてくれたお弁当を鞄に入れて登園していた。園から保護者へ「お弁当にパンを持ってこないでください」と指導された。栄養面の問題じゃなくパンを持ってくると他の子がうらやましがるからという理由で。

 近所のヤマザキパンにおやつのパンを買いに行ったこともよく覚えている。ショー・ケースの中に並んだパンをどれにしようかと迷いながら最後にひとつ選んで買う。たくさんパンが並んだショー・ケースを見るのも楽しかった。パンというのは主食にもおやつにもなるからか、なぜかとれも楽しい気分にさせてくれる。ご飯ではこの気分は味わえない。

 さて、かこさとし さんのこの絵本、個人的にかこ作品の中で一番好きです。見開きいっぱいにさまざまなパンが並んでるページは特に印象的。「だるまちゃんとてんぐちゃん」でも履物や帽子をやはり見開きいっぱいに描かれているけど、パンの魅力にはかなわない。パンを焼いてる窯からただよう香り、こんがりとした焼け具合を見ていると、なんだかとってもしあわせな気分になります。

 もともと繁盛していたからすのパンやさん、4羽のあかちゃんが生まれたことで商売に身が入らなくなり、お店は閑古鳥が鳴くようになってしまった。ためしに子どもたちにパン作りを手伝わせたら、それが功をなして次々に素敵なパンが出来上がり、お客さんがあとからあとからやってきた・・・

 子どもはおとなの脚を引っ張るけど、助けてくれたのもまた子ども。しあわせの香りがするたのしいお話です。



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