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July 29, 2006

こんにちは おてがみです

 ページを開くと封筒が貼り付けてあって、中にキャラクターたちからの手紙が入ってる。読み終わったらまたたたんで封筒の中へしまう。というちょっと玩具感覚の絵本です。

 ぐりとぐら やら だるまちゃん、ほねほねさん に ばばばあちゃん。「こどものとも」になじんでいる人にはたのしい絵本でしょうね。ただ、ここに挙げられてる絵本を全く知らないという人には「なんじゃこりゃ?」としか思えないかもしれません。

 手紙ってもらうのも嬉しいけど、書くのもまた嬉しいんですよね。文房具屋さんで素敵な便箋と封筒を見つけると誰かに手紙を書いてみたくなります。ご無沙汰している友人に久々に手紙を書いて、2,3回は手紙のやり取りが行われるんだけど、最終的にはメールになってしまう。ま、そのほうが手っ取り早いんだけど・・・味気ないですよね。

 

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July 23, 2006

ハウルの動く城~ひたむきさは人を動かす

 映画は今回はじめてみたが、音楽はかねがねいいなあと思っていた。音楽もいいけど、背景の街並、ヨーロッパのどこかの街を感じさせるが、どこでもないような色彩、有り得ない型の戦闘機などの画も素敵だった。

  ジブリ映画の吹き替えは声優さんより俳優さんたちが多いせいか、他のアニメとどこか雰囲気が異なる。今回木村拓哉の声が以外によかった。木村拓哉って確かに顔はいいと思うけど、正直声はいいとは思わなかった。声というかキムタクのしゃべり方を聞いてると・・・ちょっとムカつく。でも、ハウルの声はよかった。あと、すごく印象に残ったのは加藤治子。貫禄があり品格もあり、声だけの演技だったけどじゅうぶん素敵だった。

 他のジブリ作品のヒロイン達、千尋やキキやもののけ姫同様、ソフィーもまたひたむきで自分のやるべきことを一所懸命やる。周りにいる者たちはほだされ、同調して行く。大きな感動はないが、ちいさく感動する。視聴者もまたソフィーにほだされたのかもしれない。

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July 20, 2006

うんちっち~あまのじゃくとのつき合い方

 ワールド・カップが終わってもう巷の気分は夏の高校野球になびいてますが、ワールド・カップのブラジル代表選手にカカ(Kaka)っていうちょっとかっこいい人がいましたね。テレビであの人が話題になるとなんか笑ってしまいました。特別にファンっていうわけでもないんですが・・・実はフランス語でカカ(caca)というとうんちのことなんですよ。

 この絵本の原作はフランス語の専門雑誌で紹介されていたので知っていましたが、日本語版がまさかPHPから出るとは思ってもいなかった。PHPというと なんかお堅いイメージがあるのに、こんなふざけた(?)タイトルの本出すなんて。

 何を聞かれても「うんちっち」としか言わないうさぎの子がいました。朝起きてから寝るまで話すことばは「うんちっち」だけ。ある日オオカミに出会い「お前を食べるぞ」と問いかけられても、やっぱり答えは「うんちっち」。オオカミにパクリと食べられてしまいます。

 ところが、今度はオオカミがなにか話そうとすると、出てくることばは「うんちっち」。病気にでもなったんじゃないかとオオカミは医者にかかります。実は、その医者は食べられたうさぎの子のお父さん。おなかの中に我が子がいると気づいて助け出します。うさぎの子はオオカミのおなかの中で無事生きていました。「わたしのうんちっち!」と叫んだおとうさんに、うさぎの子は「ボクの名前はうんちっちじゃないよ」と普通に話します。うさぎの子は普通に話すようになりました。ところが・・・・

 やっぱりちょっとふざけてますが、なかなか面白い話です。ただ、何かのレビューにトイレトレーニングの一環として「うんち」ということばを発する大切さ云々・・・とあったのが何かおかしい気がした。この本はそういう意味合いで作られていないと思うし、お話に教訓めいたものを求めるべきじゃない。

 こどもは素直なもの・・・とは100パーセント言い切れません。ひねくれた子もいれば、このうさぎの子みたいにあまじのじゃくな子もいます。この子、相当なあまのじゃくですよね。原作者のステファニーさんも相当なあまのじゃくみたいです。そんなあまのじゃくな子は周りの人が訝っているのが面白いのです。もし、誰かがその子の あまのじゃくワールド に同調しちゃったら、途端につまらなくなってしまうんです。おとうさんがうさぎの子のことを思わず「うんちっち」と呼んでしまったばっかりに、彼はもうつまらない。

 うさぎの子のおとうさんやおかあさんが、特別彼の言動に腹をたてたり叱ったりせず、飽きるまで好きにさせておく。そんな粋な親心が垣間見られた一冊です。


 

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July 15, 2006

からすのパンやさん~しあわせが香る絵本

 小学生の頃 「おたのしみ会」というのがあって数人のグループで演奏や手品を披露したり寸劇を発表したりした。「おたのしみ会」の開催が決まると、まずグループを作り、グループごとに何を発表するのか決める。放課後は誰かの家に集まって「おたのしみ会」の練習までやる。

 見ている側としてもパフォーマンスする側としても、お芝居をやるのが一番面白かった記憶がある。4年生の時、「ずっこけパン屋」というお芝居をやった。ストーリーはすっかり忘れてしまったが、タイトルのとおりずっこけたパン屋の話でドタバタギャグだったと思う。画用紙にクレヨンでいろいろなパンを描いてはさみで切ったものを配膳台の上に並べパン屋に見立てた。その画用紙のパンがとてもおいしそうと好評を得た。

 話は遡って幼稚園の頃、今みたいに園給食はなく、それぞれおかあさんがつくてくれたお弁当を鞄に入れて登園していた。園から保護者へ「お弁当にパンを持ってこないでください」と指導された。栄養面の問題じゃなくパンを持ってくると他の子がうらやましがるからという理由で。

 近所のヤマザキパンにおやつのパンを買いに行ったこともよく覚えている。ショー・ケースの中に並んだパンをどれにしようかと迷いながら最後にひとつ選んで買う。たくさんパンが並んだショー・ケースを見るのも楽しかった。パンというのは主食にもおやつにもなるからか、なぜかとれも楽しい気分にさせてくれる。ご飯ではこの気分は味わえない。

 さて、かこさとし さんのこの絵本、個人的にかこ作品の中で一番好きです。見開きいっぱいにさまざまなパンが並んでるページは特に印象的。「だるまちゃんとてんぐちゃん」でも履物や帽子をやはり見開きいっぱいに描かれているけど、パンの魅力にはかなわない。パンを焼いてる窯からただよう香り、こんがりとした焼け具合を見ていると、なんだかとってもしあわせな気分になります。

 もともと繁盛していたからすのパンやさん、4羽のあかちゃんが生まれたことで商売に身が入らなくなり、お店は閑古鳥が鳴くようになってしまった。ためしに子どもたちにパン作りを手伝わせたら、それが功をなして次々に素敵なパンが出来上がり、お客さんがあとからあとからやってきた・・・

 子どもはおとなの脚を引っ張るけど、助けてくれたのもまた子ども。しあわせの香りがするたのしいお話です。



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