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September 01, 2005

どんなにきみがすきだかあててごらん

 息子が4年生のとき、ラボ(英語教室)の発表でこの劇をやりました。彼は英語はおろか日本語のセリフもなかなか覚えられないのに、チビウサギの役をやると聞いてびっくり。ただし主役のくせに彼は一言もしゃべらず後ろに並んで立っている大きな子達が順番にストーリーテリングしてくれて、彼とデカウサギ役の子がその語りに合わせてパントマイムのように動く段取りでした。セリフを覚える苦労から開放されてか、からだと表情だけで一所懸命行った演技はなかなかのものでした。4年生でチビウサギはちょっと大きいんじゃ・・・という周囲の心配をよそに結構かわいいチビウサギでした。そんな事があってか我が家ではこの絵本に対する思い入れもまして、勝手にあのウサギたちを「どんなにうさぎ」と呼んで親しんでいました。

 先日新宿の紀伊国屋で、洋書売り場のワゴンの中に’スポンジ・ボブ’や’はらぺこあおむし’と一緒に、’どんなにうさぎ’のぬいぐるみがありました。息子は男の子のくせに(?)ぬいぐるみが好きで、買って欲しいとそぶりで表しました。さすがにストレートにほしいとは言いづらいみたいなんです。そこで手のひらの上にのる小さな’どんなにうさぎ’たちを買って帰りました。

 さて、このチビウサギはデカウサギが大好きで、とってもすきなことを一所懸命表そうとします。でも、両手を広げても、背え伸びしても、ジャンプしてもデカウサギにかないません。次から次へと大好きを表現するチビウサギの姿は、もう涙が出るくらい可愛らしい。息子も「チビがいるからこの話はいいんだ」なんて生意気に語ってました。

 「三匹のやぎのがらがらどん」がどういう関係かはっきりわからないように、この2羽の関係もはっきりしません。英語の原文はそれぞれ he となっているからオスであることだけはわかるのですが・・・がらがらどん3匹の関係が何であっても、実はそれほど興味は沸かないのですが、この2羽の関係は非常に気になります。受け取りようによって親子とも兄弟とも友達同士ともとれるんですから。

 私の主観的な考えだと、兄弟というのは生まれながらに親友であると同時にライバルでもあります。なのでこんなにストレートに愛情表現はしないんじゃないかと思います。友達というのも考えられなくはないのですが、ちいさい子が大きいお兄さんを慕うのはありえるとして、大きい子のほうが小さい子に対して同等かそれ以上に愛情をかける事はあるかな・・・と少々疑問。そうして考えると父と子というのが一番しっくりくるかな、と思います。Amazonのレビューを見ても自然と親子と捕らえている人が多かったですね。

 それでも、やっぱり兄弟じゃないかな、友達じゃないかな、と余韻を残すところがこの絵本の魅力のひとつですね。翻訳のほうも、お互いをキミとボクと呼んで敢えて関係がわからないようにしているんじゃないでしょうかね。

 
      
 

 

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