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August 07, 2005

ふたりのロッテ~優等生ロッテとおてんばルイ―ゼ

 ”子どもの家”とは裕福な女の子達が夏休みを過ごすための施設です。その”子どもの家”で、両親の離婚によって離れ離れになった双子の姉妹が再会します。ふたりは休暇中にある相談をします。それはーーー顔そっくりなふたりが入れ替わること。

 おかあさんは、お利口さんなロッテが急に活発になって、成績は落ちるは問題は起こすはで大弱り。それでも、今まで自分がしっかり者のロッテに頼りすぎていたんじゃないかと反省し、天真爛漫なルイーゼとの生活を楽しみます。

 一方、ルイーゼと気ままな生活を送ってきたおとうさんは急にいい子になった娘に面食らいます。しかし、その変化が作曲家としてのインスピレーションをそそり、次々に新しい曲が生まれます。

 ロッテの病気によって家族が揃い、またみんなで暮らすというハッピー・エンドで終わるのですが、この話のいいところは”家族はこうあるべきだ”というふうに説教臭く書いていないことです。編集者と作曲家、家庭人の枠に納まらない自分の世界を持ったおとな達の家庭におけるあり方。顔は似ているけれど性格は正反対な子ども達のあり方。むしろ自分らしく生きることの意義とむずかしさを問題提起しているように思えます。

    

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» 『ふたりのロッテ』 エーリヒ・ケストナー [古びた森小屋]
本当は少し前に読み終わっていたのですが、ちょっと感想を書くのが遅くなりました;; このお話を読んでいたらムクムクと想像力がふくれ上がって、イラストも描きたいなと思ったのです。 でも、自分の画力を計算にいれてなくてうまく行かず(爆) 描きたいシーンがあったのですけど難しいですね;; 脳内に構図は出来ていてイメージも完璧にあるのですが、それをそのまんま描けそうになかったのです。 というわけで、いつも通り文章のみの感想となります。 殺風景ですがいつものことということで(笑)... [Read More]

Tracked on September 15, 2006 at 03:46 PM

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