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July 19, 2005

ピノッキオの冒険~ビバ!イタリアン

 ピノッキオの故郷はイタリア。我々日本人はグリム(ドイツ)、アンデルセン(デンマーク)、ジェイコブズ(イギリス)、ペロー(フランス)、イソップ(ギリシャ)などの昔話。それから「トム・ソーヤ」や「大草原の小さな家」などのアメリカの児童文学には親しんできました。
 
 ところで、イタリアの児童文学って何があるかご存知ですか?「クオレ」とすぐに出てきた人はなかなかのツー!
「クオレ」というより、その中の1話「母を訪ねて三千里」といったほうがわかるんじゃないでしょうか。あとはたまねぎの坊やが活躍する「チポリ―の冒険」がありましたね。

 おとなの読むような本も、実はイタリア文学って日本にはなじみが薄く、ダンテの「神曲」のような古典を除けば、せいぜいボッカチオの「デカメロン」くらいでしょう。あと、最近ではスザンナ・タマ―ロがいましたね。料理やファッションに比べるとイタリアの書物は驚くほど日本に浸透していないのがわかります。

 ピノキオというとディズニーの映画を思い浮かべる人が多いと思いますが、原作を通して読んでしまうと「あれは何?」って気分になります。原作はもともと新聞に掲載された読み物だったので、わりにだらだら長いーーーというのも作者のコルローディーはいい加減やめたいと何度と話を終わらせようと試みたものの、読者からの「終わらせないで!」という熱い声援に答え、しぶしぶ続けたからとか。なんせ原作の登場人物は実に人間臭い。映画のゼペットじいさんは、ただのやさしいおじいさんだけど、原作のジェッペットじいさんは、そもそも金儲けのためにピノッキオを作ったり、もろこしじじいと言われカッとなって喧嘩したりとなかなか人間味あふれています。

 そのほか、ずる賢いけど不思議と憎めないキツネとネコや、一度はピノッキオを薪代わりに焼いてしまおうとしながら、同情して助けてくれる火喰い親方など、人間臭くエネルギッシュなイタリアンが続出。子供向けを意識してか少々説教臭いのが玉に傷だけと、陽気で人情味豊かなイタリアンを是非この本で堪能してください。


    

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