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July 17, 2005

タイムマシン~進化した文明人の退化

 SF文学の二大巨匠の片方:ジュール・ヴェルヌに比べると、もう片方の巨匠:H.G.ウェルズは科学的釣根拠は、かなりあやふや。だいたいタイムマシンなんて現代社会ではどう転んでも実現できない絵空事。「モロー博士」の動物実験も「透明人間」も挙句は「宇宙戦争」まで、ありえない事ばかり。ただしストーリー展開はウェルズの方が数段面白い!

 さて、タイムトラベラーが見た80万年後の世界は、2つの階層がより明確に分断されていた。支配階級イーロイ人は地上で優雅に生活し、労働階級モーロック人は地下で暮らす。ところがイーロイ人は安全すぎて便利すぎる環境で何の苦労も知らずに過ごしてきたため、体も知能も幼稚化してしまった。反対にモーロック人はよりタフに野蛮になり、恐怖の的となってしまった。最初にタイム・トラベラーが見た印象は”サルのような白い野獣”

 イーロイ人の描写は、身長120cm位、顔には髭はなく産毛もないくらい滑らかで、耳も口も小さく、唇は真っ赤で薄く、あごの先は細く尖っている。目は大きく穏やかだが、なんの好奇心も感じられない。つまりお人形さんのようなのです。

 平和すぎて何の苦労も知らずにいたため、体だけでなく頭まで白痴化してしまったイーロイ人。なんかどこかの経済大国の国民とオーバーラップしてしまい、少々不安を感じないではいられなくなります。


      

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