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July 16, 2005

ピーター・パンとトム・ソーヤ

  「ピーター・パンとトム・ソーヤは少年文学の二大最高峰だ!」

 ある児童教育者の言ったことばです。だけど、少年を主人公にしながら、この二つの作品は大変かけ離れたものではないでしょうか。
 
 ピーター・パンは決しておとなにならない子ども。海賊やインディアンや人魚だけが住む、学校も会社もない社会に暮らしています。 一方トム・ソーヤは冒険好きではあるけれど、学校へ行って、叔母さんのお手伝いをして、なんやかやと周りのおとな達と上手く付き合っています。むしろ、磯野カツオくんや野原しんのすけくんに通じる要領の良さで現実の生活を楽しんで過ごしています。

 ロンドンに戻ったウェンディー達はいつかおとなになります。トムやハックもいずれおとなになるでしょう。しかし、ピーターだけは決しておとなになりません。現実を拒否し、成長を拒否しているのです。ある意味ではフックや海賊達も成長を拒んだ子どもだといえます。でも、おとなになるってそんなに大変なことでしょうか。そんなに嫌なことでしょうか。「ピーター・パン」は楽しい話でありながら、どこかに悲しいトーンが漂っているのは、ピーターが成長しないからじゃないでしょうか。

 ストーリーとしては現実的な「トム・ソーヤ」よりファンタスティックな「ピーター・パン」のほうが私は好きです。でも目の前に2人の少年が存在するとしたら、成長しないピーターよりも、明るく前向きなトムと友達になりたいと願うでしょうね。
 

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