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March 21, 2005

三びきのやぎのがらがらどん~3びきが意味するもの

 マーシャ・ブラウンの簡素な絵で有名なこの絵本は、ちいさな子どもでもわかりやすいシンプルなお話です。
ある人が〈Guff)という固有名詞を(がらがらどん)と訳したのが素晴らしいと述べていました。ほんとうにそうですね。
ただ(ガフ)と音訳されただけなら我々日本人もこんなに親しみを感じなかったでしょう。それから1番目のやぎも2番目のやぎも英語版ではまったく同じことばを話しています。ところが日本語版は1番目のやぎはいかにも小さく弱々しく、悪く言えば弱さや可愛らしさで同情を買うようなしたたかさが感じられます。2番目のやぎは陽気なお調子者と言った雰囲気で、世渡り上手な小狡さが伺えます。そして3番目のやぎは堂々と威厳を備えて・・・まさに翻訳の上手さ、そして日本語の豊かさですね。

 さて、話は変わって私の出た大学の講堂に入学式や卒業式などの特別な式典でしか下ろさない緞帳がありました。大きく3本の光が描かれ、光の先頭には3人の女の人の顔。学園目標が「世の光となろう!」という女子大で、この世に光を掲げるのは母なる女性の役目だというのです。それはさておき、ここに描かれている3人は多数を意味するのだそうです。

 古今東西のお話に3人、3匹というキャラクター設定は数多くあります。《3=多数》だと考えるとがらがらどんたちも3匹だけではなく、もっとたくさんいたのかもしれません。トロルはやぎはみんな小さくて弱いものだた思っていたのでしょう。けれどもやぎたちは小さくて弱いものばかりじゃありませんでした。小さいながらもしたたかなもの、大きなもの、そして想像を越えるほど大きくて強いものもいたのです。

《3=多数》という方程式を他の物語にも当てはめてみると、物語の違った側面が見えてくるかも知れません。


  

 

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Comments

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